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Veliq Table › データライブラリ › REPORT 002

月3,747円の家飲み、月15,633円の外食——家計調査で読む酒の財布

読了2分|更新:2026年7月12日|原典照合済

要点総務省「家計調査」2024年平均によれば、二人以上世帯が家庭用の酒類に使うのは月3,747円。物価が上がった年に、名目でも1.6%減りました——つまり買う量はそれ以上に減っています。一方、外食は月15,633円で名目8.0%増。財布は「家で飲む」から「外で使う」へ動いており、家飲みは節約対象、外食は体験として守られている——という非対称が読み取れます。

1|酒類は、値上げの年に「金額でも」減った

2024年は食料全体が名目3.9%増(値上げの影響)でした。その中で酒類は名目1.6%減・実質2.9%減。価格が上がる中で支出額そのものが減ったということは、購入数量はさらに大きく減っていることを意味します。家庭の棚から、酒は静かに退場しつつあります。

2|財布の中での酒の居場所

指標(2024年・月平均)金額
消費支出 全体300,243円
うち食料89,936円
うち酒類(家庭用)3,747円
うち飲料(酒類除く)5,602円
うち外食15,633円

酒類は食料支出の約4.2%、消費支出全体の約1.2%。お茶やジュースなどの「飲料」(5,602円)より少ない——世帯平均で見ると、酒はすでに飲料の主役ではありません。なお、これは飲まない世帯も含めた平均です。飲む世帯に限れば1世帯あたりの額はこれより大きくなります。

3|「外食は増え、家の酒は減る」の読み方

外食の名目8.0%増には値上げ分が含まれますが、実質でも5.3%増えています。人は外での食体験にはお金を出し続け、家の酒はまっ先に節約している——REPORT 001で見た「総量は減るが単価の高い特定名称酒は伸びる」という構図と、家計側から同じ現象を見ていることになります。量の習慣としての飲酒は退き、体験としての一杯が残る。月3,747円という予算をどう使うかは、まさに「1杯の質」の問題になってきています。

編集部注:月3,747円は「1本3,000円台のワインを月に1本+α」とほぼ同額です。毎晩の晩酌を数百円ずつ積むか、週末の1本に寄せるか——同じ予算でも設計次第で体験は変わります。年間差額の計算はコスト計算機でどうぞ。

4|次に読む

REPORT 001 酒類消費の40年——供給側から見た同じ現象 買い方ガイド——月3,747円の使いどころを設計する 家飲みコスト計算機——外飲みとの年間差額を出す

出典:総務省「家計調査」家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要(二人以上の世帯、月平均額)から引用。年換算は月平均×12によるVeliq Table編集部の算出(酒類3,747円×12=44,964円、外食15,633円×12=187,596円)。「酒類」は家庭で消費する酒類への支出で、飲食店での飲酒は「外食」に含まれます。最新データは総務省統計局 家計調査を参照。