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焙煎度
ばいせんど|読了80秒|更新:2026年7月12日
結論コーヒーの味を最初に決めるのは、豆の産地より焙煎度です。浅く煎れば酸味と果実感、深く煎れば苦味とコク。豆選びで迷ったら、産地名より先に「浅いか深いか」を決める——それだけで外れが激減します。
味は焙煎の深さで動く
生豆にもクロロゲン酸などの酸は含まれていますが、焙煎香はまだありません。熱を加える過程でクロロゲン酸が分解され、別の酸も生まれますが、焙煎が進むほど酸は総じて減り、苦味と香ばしさに置き換わっていきます。つまり浅煎りと深煎りは「同じ豆の、別の時点」。エチオピアだから酸っぱいのではなく、エチオピアの豆は浅煎りで仕上げられることが多い、という順序です。
8段階の名称——覚えるのは3つでいい
ライトロースト最浅煎り。鋭い酸。流通は少ない
シナモンロースト浅煎り。酸が主役、紅茶のよう
ミディアムロースト中浅煎り。酸に甘みが乗りはじめる
ハイロースト中煎り。酸と苦味の均衡点
シティロースト中深煎り。喫茶店の標準。バランス型
フルシティロースト中深煎り。苦味が主導、アイスにも
フレンチロースト深煎り。強い苦味とコク。ミルクに負けない
イタリアンロースト最深煎り。エスプレッソ向き
実用上はミディアム(浅め)・シティ(真ん中)・フレンチ(深め)の3つを覚えれば足ります。店で「シティより浅めで」と言えれば、注文の解像度としては十分です。
好みから逆引きする
| こう飲みたい | 選ぶ焙煎度 |
|---|---|
| フルーティーに、紅茶のように | ミディアム以浅 |
| バランスよく、毎朝の定番に | ハイ〜シティ |
| 苦味しっかり、酸味は不要 | フルシティ〜フレンチ |
| カフェオレ・ミルクと合わせる | フレンチ〜イタリアン |
編集部注:「酸味=悪」ではありません。劣化した豆の酸っぱさ(不快)と、浅煎りの明るい酸(設計)は別物です。浅煎りが苦手だった方は、煎りたての豆で一度だけ試す価値があります——それでも苦手なら、堂々と深煎りの人でいてください。ワインの樽と同じで、好みに優劣はありません。
よくある質問
浅煎りと深煎り、どちらが苦い?
深煎りです。焙煎が進むほど酸が減り、苦味とコクが増します。
カフェインが多いのは?
豆1粒あたりではほぼ同等です。重さで量ると深煎りは粒数が増えるためやや多くなることがありますが、実用上は淹れ方の影響のほうが大きいです。
シティローストって結局どれくらい?
中深煎りです。酸と苦味のバランス型で、日本の喫茶店の標準的な焙煎度です。
酸味が苦手なら?
シティ〜フレンチを。焙煎が深いほど酸は分解されます。
関連項目
出典:焙煎度の8段階分類は日本のコーヒー業界で慣用される区分に基づく編集部整理。名称の境界は焙煎者により幅があります。カフェインに関する記述は一般的な食品科学の知見に基づきます。