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純米酒
じゅんまいしゅ|読了70秒|更新:2026年7月12日
結論米・米こうじ・水だけで造る清酒。醸造アルコールを添加しない点が最大の特徴です。米のうま味とコクが乗りやすく、燗上がりするものが多い一方、「純米=上等/本醸造=格下」ではありません。両者は目的の違う設計です。
「純米」が指しているもの
清酒のラベルにある「純米」は、原料が米・米こうじ・水のみであることを意味します。逆に言えば、醸造アルコールを加えたものは純米を名乗れません。ここが本醸造酒や普通酒との分岐点です。
本醸造との違い——足すか、足さないか
| 区分 | 原料 | 味の傾向 |
|---|---|---|
| 純米酒 | 米・米こうじ・水 | うま味・コクが乗りやすい。ふくよか |
| 本醸造酒 | + 醸造アルコール(規定内) | すっきり軽快。香りが立ちやすい |
醸造アルコールと聞くと「かさ増し」を連想する方がいますが、少量の添加は香りを引き立て、後味を整えるための技法です。大吟醸酒にも用いられます。目的が味の設計にある点で、かつての増量とは意味が異なります。
編集部注:純米か本醸造かは「格」ではなく「狙い」の違いです。冷やしてキレを楽しむなら本醸造や吟醸系、温めてうま味を膨らませたいなら純米——という選び分けのほうが、ラベルの格付けを気にするより実用的です。
精米歩合の規定は、今はない
かつて純米酒には精米歩合70%以下という要件がありましたが、2003年に告示され2004年1月から適用された基準改正で撤廃されました。現在の「純米」は磨きの度合いではなく、あくまで原料の表示です。よく磨いた純米大吟醸から、あえて磨かない味の濃い純米まで、幅は広くなっています。
よくある質問
純米酒と本醸造酒の違いは?
原料です。純米は米・米こうじ・水のみ。本醸造は醸造アルコールを加えます。純米はコク、本醸造はすっきりの傾向。
アルコール添加は品質を落とすため?
いいえ。香りを引き立て味を整える設計技法で、大吟醸にも使われます。増量目的とは異なります。
純米酒に精米歩合の決まりは?
今はありません。2004年1月から適用された基準改正で撤廃されました。純米は原料の表示です。
燗に向く?
向くものが多いです。米のうま味は温めると膨らみます。ただし吟醸系は冷やす設計のものもあります。
関連項目
出典:国税庁「清酒の製法品質表示基準」。制度の詳細・改正情報は国税庁の公表資料をご確認ください。