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ワイン|種類
シャンパーニュ
シャンパーニュは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で、原産地呼称(AOC)の規則に従い、瓶の中で二度目の発酵をさせて造る発泡ワインです。この名は原産地呼称(1936年にAOCとして認定)で守られ、他の土地の発泡ワインは名乗れません。
要点
| 産地 | フランス北東部シャンパーニュ地方(中心はランスとエペルネ) |
|---|---|
| 土 | 石灰質が中心(チョーク、泥灰土、硬い石灰岩など) |
| 品種 | ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネ(ほかに少量の品種も認められる) |
| 造り | 瓶内二次発酵(伝統方式) |
| 熟成 | ノン・ヴィンテージ15か月以上、ヴィンテージ3年以上 |
1産地
シャンパーニュ地方はフランスの北にあり、大陸性と海洋性の2つの気候の影響を受けます。夏は日照に恵まれる一方で春に霜の危険があり、雨は年間を通して規則的に降ります。
産地の範囲は1927年7月22日の法律で定められ、ぶどうを育てる区域は319の村にまたがります。商いの中心はランスとエペルネです。
土は石灰質が中心です。チョーク(白亜)は水を蓄えて温度を保ち、泥灰土は水分と熱を保ちます。畑の標高は平均150〜200mで、平均12%の斜面が日当たりと水はけをもたらします。
23つの品種と呼び名
シャンパーニュのほとんどは、黒ぶどうのピノ・ノワールとムニエ、白ぶどうのシャルドネから造られます。規則では、この3つのほかにも少量の品種が認められています。
| 呼び名 | 意味 |
|---|---|
| ブラン・ド・ブラン | 「白から造る白」。白ぶどうだけで造る。多くはシャルドネ100% |
| ブラン・ド・ノワール | 「黒から造る白」。ピノ・ノワール、ムニエ、またはその2つだけ |
| ノン・ヴィンテージ | 複数の年のワインを合わせたもの。15か月以上の熟成が必要 |
| ヴィンテージ | 単一の年のぶどうだけで造る。3年(36か月)以上の熟成が必要 |
| ロゼ | 白に赤ワインを加えて造ることがある。EUのロゼでは例外的な造り方 |
黒ぶどうから白い泡ができるのは、果皮が色を移す前に、果汁だけを素早く搾るからです。
3瓶の中で泡をつくる
シャンパーニュの造り方は伝統方式(シャンパーニュ方式)と呼ばれます。
- 収穫と搾汁:摘んですぐに、果汁を素早く搾る。
- ベースワイン:一度目の発酵で、酸の高い辛口のワインにする。
- アッサンブラージュ:畑や品種、ノン・ヴィンテージでは年の違うワインを合わせる。
- ティラージュ:糖と酵母を合わせたリキュール(リキュール・ド・ティラージュ)を加えて瓶に詰め、栓をする。
- 二次発酵:瓶を横にしてセラーに置く。発酵で生じた炭酸ガスが瓶の中に溶け込み、泡になる。
- 澱の上での熟成:酵母の澱と接したまま寝かせる。
- ルミュアージュ:瓶を傾け、少しずつ回して澱を瓶の口に集める。今は機械(ジャイロパレット)が多い。
- デゴルジュマン:瓶の口を凍らせて澱を氷ごと抜く。
- ドサージュ:リキュール・デクスペディシオンを加えて甘さを決め、コルクと針金(ミュズレ)で留める。
瓶の中のガス圧は20℃で約6バールになります。シャンパーニュの規則では、ノン・ヴィンテージは最低15か月、ヴィンテージは最低3年(36か月)の熟成が必要です。
同じ方式は、スペインのカバ、イタリアのフランチャコルタ、南アフリカのメトード・キャップ・クラシックなどでも使われます。
4甘さの表示
ラベルの言葉で甘さが分かります。1リットルあたりの糖の量で、次のように分かれます。
| 表示 | 糖(g/L) |
|---|---|
| ブリュット・ゼロ(ブリュット・ナチュール) | 3未満 |
| エクストラ・ブリュット | 6未満 |
| ブリュット | 12未満 |
| エクストラ・ドライ | 12〜17 |
| セック | 17〜32 |
| ドゥミ・セック | 32〜50 |
| ドゥー | 50以上 |
「セック(辛口の意)」が実際にはブリュットより甘いことに注意が要ります。辛口を選ぶなら、ブリュットか、それより辛い表示を見ます。
5温度とグラス
よく冷やして飲みます。グラスは、器の細いフルートが液面の広さを抑え、ほかに浅く広いクープもあります。
6よくある質問
シャンパーニュとスパークリングワインの違いは?
ブラン・ド・ブランとは?
ブリュットは辛口?
ヴィンテージとノン・ヴィンテージの違いは?
7参考文献
- Champagne Education(Comité Champagne)「The Champagne Appellation (AOC)」ファクトシート1936年のAOC認定、熟成15か月と36か月
- INAO「Coteaux champenois」1927年7月22日の法律、ぶどうを育てる区域は319の村、シャンパーニュと同じ品種
- Comité Champagne「Champagne Terroir」ファクトシート(2024)2つの気候の影響、石灰質の土、標高と斜面
- Comité Champagne「Champagne Making Process」ファクトシート(2024)摘んですぐの搾汁、ティラージュのリキュール、20℃で約6バール、熟成15か月と36か月、ドサージュ
- Champagne Education(Comité Champagne)「Understanding Champagne dosage」甘さの7区分と糖の量(g/L)
- Guide Hachette des Vins「Champagne blanc de blancs ou blanc de noirs」ブラン・ド・ブランとブラン・ド・ノワール
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記載の数値・基準は参考文献の公表内容に基づきます。制度は改正されることがあるため、最新の内容は各機関の公表資料で確認してください。