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ワイン|種類

シャンパーニュ

Champagne|読了6分|更新:2026年11月3日

シャンパーニュは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で、原産地呼称(AOC)の規則に従い、瓶の中で二度目の発酵をさせて造る発泡ワインです。この名は1891年の条約で守られ、他の土地の発泡ワインは名乗れません。

要点

早見表
産地フランス北東部シャンパーニュ地方(中心はランスとエペルネ)
土石灰質(チョーク)。オーブ地区は粘土が中心
品種ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネ(ほかに少量の4品種)
造り瓶内二次発酵(伝統方式)
熟成ノン・ヴィンテージ15か月以上、ヴィンテージ3年以上
供出温度7〜9℃

1産地

シャンパーニュ地方は、パリの東約160kmにあります。年平均気温は10℃、7月の平均でも18℃、年間雨量は630mmで、ぶどうが完熟しにくい冷涼な土地です。そのぶん酸が高く残り、それが発泡ワインに向いています。

産地の境界は1927年に法律で定められ、オーブ、コート・デ・ブラン、コート・ド・セザンヌ、モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの5地区に分かれます。2008年の時点で畑は約33,500ha、319の村にまたがります。商いの中心はランスとエペルネです。

下層土は太古の海が残した石灰質(チョーク)で、水はけがよく熱を蓄えます。オーブ地区だけは粘土が中心です。石灰岩を掘った地下のセラーは、瓶熟成の間ワインを涼しく保ちます。

村ごとの格付けもありました。グラン・クリュの村はぶどうの価格の100%、プルミエ・クリュは90〜99%、ドゥージエム・クリュは80〜89%と、格付けが価格を決めていました。

23つの品種と呼び名

シャンパーニュのほとんどは、黒ぶどうのピノ・ノワールとムニエ、白ぶどうのシャルドネから造られます。ほかにピノ・ブラン、ピノ・グリ、アルバンヌ、プティ・メリエも少量なら認められています。

呼び名意味
ブラン・ド・ブラン「白から造る白」。シャルドネ100%
ブラン・ド・ノワール「黒から造る白」。ピノ・ノワール、ムニエ、またはその2つだけ
ノン・ヴィンテージ複数の年のワインを合わせたもの。多くのシャンパーニュがこれで、古い年のワインを10〜15%ほど混ぜることが多い
ヴィンテージ作柄を宣言した単一の年のぶどうだけで造る。3年以上の熟成が必要
ロゼ白に少量の赤ワインを加える方法が一般的。果皮に短く漬けるセニエもある

黒ぶどうから白い泡ができるのは、果皮が色を移す前に、果汁だけを素早く搾るからです。

3瓶の中で泡をつくる

シャンパーニュの造り方は伝統方式(シャンパーニュ方式)と呼ばれます。

  1. 収穫と搾汁:糖が低く酸が高いうちに早めに摘み、果汁を素早く搾る。
  2. ベースワイン:一度目の発酵で、酸の高い辛口のワインにする。
  3. アッサンブラージュ:畑や品種、ノン・ヴィンテージでは年の違うワインを合わせる。
  4. ティラージュ:酵母と少量の糖を加えて瓶に詰め、王冠などで栓をする。
  5. 二次発酵:瓶を横にしてセラーに置く。発酵で生じた炭酸ガスが瓶の中に溶け込み、泡になる。
  6. 澱の上での熟成:酵母の澱と接したまま寝かせる。
  7. ルミュアージュ:瓶を傾け、少しずつ回して澱を瓶の口に集める。今は機械(ジャイロパレット)が多い。
  8. デゴルジュマン:瓶の口を凍らせて澱を氷ごと抜く。
  9. ドサージュ:ワインと糖を合わせたリキュールで目減りを補い、甘さを決めてコルクと針金で留める。

瓶の中のガス圧は約6バールで、そのために1本あたり約18gの糖を加えます。シャンパーニュの規則では、ノン・ヴィンテージは最低15か月、ヴィンテージは澱を抜く前に最低3年の熟成が必要で、一流の造り手は6〜8年寝かせることもあります。

瓶内二次発酵は、シャンパーニュより早く、フランス南部のリムーで1531年から行われていました。修道士ドン・ペリニョンが発泡ワインを発明したという話がありますが、彼は発明者ではなく、当時は欠点とされた泡を抑えようとしていたとされます。同じ方式は、スペインのカバ、イタリアのフランチャコルタ、南アフリカのメトード・キャップ・クラシックなどでも使われます。

4甘さの表示

ラベルの言葉で甘さが分かります。1リットルあたりの糖の量で、次のように分かれます。

表示糖(g/L)
ブリュット・ゼロ(ブリュット・ナチュール)3未満
エクストラ・ブリュット6未満
ブリュット12未満
エクストラ・ドライ12〜17
セック17〜32
ドゥミ・セック32〜50
ドゥー50以上

「セック(辛口の意)」が実際にはブリュットより甘いことに注意が要ります。辛口を選ぶなら、ブリュットか、それより辛い表示を見ます。

5温度とグラス

飲みごろの温度は7〜9℃です。グラスは、器の細いフルートが液面の広さを抑え、ほかに浅く広いクープもあります。

6よくある質問

シャンパーニュとスパークリングワインの違いは?
シャンパーニュは、フランスのシャンパーニュ地方でAOCの規則に従って造られた発泡ワインだけの名前です。同じ瓶内二次発酵でも、スペインのカバやイタリアのフランチャコルタは別の名で呼ばれます。
ブラン・ド・ブランとは?
白ぶどうだけで造るシャンパーニュで、シャルドネ100%です。黒ぶどうだけのものはブラン・ド・ノワールです。
ブリュットは辛口?
辛口です。糖は1リットルあたり12g未満。さらに辛いものはエクストラ・ブリュット、ブリュット・ゼロです。
ヴィンテージとノン・ヴィンテージの違いは?
ヴィンテージは単一の年のぶどうだけで造り、3年以上熟成させます。ノン・ヴィンテージは複数の年を合わせ、15か月以上熟成させます。
ドン・ペリニョンが発明したの?
発明者ではありません。瓶内二次発酵はリムーで1531年から行われており、ドン・ペリニョンは当時欠点とされた泡を抑えようとしていたとされます。
何度に冷やす?
7〜9℃が目安です。

7参考文献

  1. Champagne(Wikipedia 英語版)
  2. Champagne wine region(Wikipedia 英語版)
  3. Traditional method(Wikipedia 英語版)

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