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ワイン|種類
シャンパーニュ
シャンパーニュは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で、原産地呼称(AOC)の規則に従い、瓶の中で二度目の発酵をさせて造る発泡ワインです。この名は1891年の条約で守られ、他の土地の発泡ワインは名乗れません。
要点
| 産地 | フランス北東部シャンパーニュ地方(中心はランスとエペルネ) |
|---|---|
| 土 | 石灰質(チョーク)。オーブ地区は粘土が中心 |
| 品種 | ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネ(ほかに少量の4品種) |
| 造り | 瓶内二次発酵(伝統方式) |
| 熟成 | ノン・ヴィンテージ15か月以上、ヴィンテージ3年以上 |
| 供出温度 | 7〜9℃ |
1産地
シャンパーニュ地方は、パリの東約160kmにあります。年平均気温は10℃、7月の平均でも18℃、年間雨量は630mmで、ぶどうが完熟しにくい冷涼な土地です。そのぶん酸が高く残り、それが発泡ワインに向いています。
産地の境界は1927年に法律で定められ、オーブ、コート・デ・ブラン、コート・ド・セザンヌ、モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの5地区に分かれます。2008年の時点で畑は約33,500ha、319の村にまたがります。商いの中心はランスとエペルネです。
下層土は太古の海が残した石灰質(チョーク)で、水はけがよく熱を蓄えます。オーブ地区だけは粘土が中心です。石灰岩を掘った地下のセラーは、瓶熟成の間ワインを涼しく保ちます。
村ごとの格付けもありました。グラン・クリュの村はぶどうの価格の100%、プルミエ・クリュは90〜99%、ドゥージエム・クリュは80〜89%と、格付けが価格を決めていました。
23つの品種と呼び名
シャンパーニュのほとんどは、黒ぶどうのピノ・ノワールとムニエ、白ぶどうのシャルドネから造られます。ほかにピノ・ブラン、ピノ・グリ、アルバンヌ、プティ・メリエも少量なら認められています。
| 呼び名 | 意味 |
|---|---|
| ブラン・ド・ブラン | 「白から造る白」。シャルドネ100% |
| ブラン・ド・ノワール | 「黒から造る白」。ピノ・ノワール、ムニエ、またはその2つだけ |
| ノン・ヴィンテージ | 複数の年のワインを合わせたもの。多くのシャンパーニュがこれで、古い年のワインを10〜15%ほど混ぜることが多い |
| ヴィンテージ | 作柄を宣言した単一の年のぶどうだけで造る。3年以上の熟成が必要 |
| ロゼ | 白に少量の赤ワインを加える方法が一般的。果皮に短く漬けるセニエもある |
黒ぶどうから白い泡ができるのは、果皮が色を移す前に、果汁だけを素早く搾るからです。
3瓶の中で泡をつくる
シャンパーニュの造り方は伝統方式(シャンパーニュ方式)と呼ばれます。
- 収穫と搾汁:糖が低く酸が高いうちに早めに摘み、果汁を素早く搾る。
- ベースワイン:一度目の発酵で、酸の高い辛口のワインにする。
- アッサンブラージュ:畑や品種、ノン・ヴィンテージでは年の違うワインを合わせる。
- ティラージュ:酵母と少量の糖を加えて瓶に詰め、王冠などで栓をする。
- 二次発酵:瓶を横にしてセラーに置く。発酵で生じた炭酸ガスが瓶の中に溶け込み、泡になる。
- 澱の上での熟成:酵母の澱と接したまま寝かせる。
- ルミュアージュ:瓶を傾け、少しずつ回して澱を瓶の口に集める。今は機械(ジャイロパレット)が多い。
- デゴルジュマン:瓶の口を凍らせて澱を氷ごと抜く。
- ドサージュ:ワインと糖を合わせたリキュールで目減りを補い、甘さを決めてコルクと針金で留める。
瓶の中のガス圧は約6バールで、そのために1本あたり約18gの糖を加えます。シャンパーニュの規則では、ノン・ヴィンテージは最低15か月、ヴィンテージは澱を抜く前に最低3年の熟成が必要で、一流の造り手は6〜8年寝かせることもあります。
瓶内二次発酵は、シャンパーニュより早く、フランス南部のリムーで1531年から行われていました。修道士ドン・ペリニョンが発泡ワインを発明したという話がありますが、彼は発明者ではなく、当時は欠点とされた泡を抑えようとしていたとされます。同じ方式は、スペインのカバ、イタリアのフランチャコルタ、南アフリカのメトード・キャップ・クラシックなどでも使われます。
4甘さの表示
ラベルの言葉で甘さが分かります。1リットルあたりの糖の量で、次のように分かれます。
| 表示 | 糖(g/L) |
|---|---|
| ブリュット・ゼロ(ブリュット・ナチュール) | 3未満 |
| エクストラ・ブリュット | 6未満 |
| ブリュット | 12未満 |
| エクストラ・ドライ | 12〜17 |
| セック | 17〜32 |
| ドゥミ・セック | 32〜50 |
| ドゥー | 50以上 |
「セック(辛口の意)」が実際にはブリュットより甘いことに注意が要ります。辛口を選ぶなら、ブリュットか、それより辛い表示を見ます。
5温度とグラス
飲みごろの温度は7〜9℃です。グラスは、器の細いフルートが液面の広さを抑え、ほかに浅く広いクープもあります。
6よくある質問
シャンパーニュとスパークリングワインの違いは?
ブラン・ド・ブランとは?
ブリュットは辛口?
ヴィンテージとノン・ヴィンテージの違いは?
ドン・ペリニョンが発明したの?
何度に冷やす?
7参考文献
次に読む
記載の数値・基準は参考文献の公表内容に基づきます。制度は改正されることがあるため、最新の内容は各機関の公表資料で確認してください。