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ワイン|種類
ロゼ
ロゼは、黒ぶどうの果皮から色を少しだけ移したワインです。赤ワインと名乗るほどの色はなく、白ワインのように果汁だけで造るわけでもありません。色の濃さは、果汁が果皮に触れていた時間と温度で決まります。
要点
- 色のもとは黒ぶどうの果皮。果肉は無色なので、皮と触れる時間で色が決まる。
- 造り方は主に3つ:果皮と数時間漬ける、ゆっくり直接搾る、赤の仕込みから果汁を抜くセニエ。
- フランスでは、赤と白を混ぜてロゼを造ることはシャンパーニュを除いて法律で禁じられている。
- フランスは世界のロゼの35%を造る最大の産地。プロヴァンスでは生産の半分から3分の2近くがロゼ。
- 辛口のプロヴァンスから、甘口のホワイト・ジンファンデルまで、甘さの幅は広い。
| 造り方 | やり方 | 色 |
|---|---|---|
| 果皮浸漬(マセラシオン) | 黒ぶどうを潰し、果皮と2〜20時間ほど漬けてから搾る | 中くらい〜やや濃い |
| 直接圧搾 | 房のままゆっくり搾り、搾る間に果皮から移る色だけを使う | 淡い |
| セニエ | 赤ワインの仕込みのタンクから、数時間後に果汁の5〜15%ほどを抜いてロゼにする | 産地・造り手による |
1色はどこから来るか
ぶどうの色素は黒ぶどうの果皮にだけあり、果肉は無色です。赤ワインは果皮と種を漬けたまま発酵させるので濃い色とタンニンが出ます。ロゼはその接触を短く止め、色を少しだけ移します。
色の濃さは、果皮と触れていた時間と温度、それに品種と畑で変わります。直接圧搾は果皮浸漬より淡い色になります。
23つの造り方
果皮浸漬(マセラシオン)
黒ぶどうを潰して果皮と果汁を2〜20時間ほど一緒に置き、望む色になったところで搾ります。プロヴァンスでは16〜20℃で漬け、その後18〜20℃で平均1週間ほど発酵させます。低めの温度で発酵の始まりを遅らせるので、漬けている間の果汁にはまだアルコールがありません。
直接圧搾
房をそのままゆっくり搾ると、搾る間に果皮からわずかに色が移ります。果皮浸漬より色は淡くなります。
セニエ
赤ワインを造るタンクで、仕込みから数時間後に果汁の5〜15%ほどを抜き取り、ロゼとして別に発酵させます。残りは赤ワインになります。プロヴァンスでは使われず、ほかの産地の方法です。
混ぜてはいけない
赤ワインと白ワインを混ぜてロゼにすることは、多くの産地で認められていません。フランスではシャンパーニュを除いて法律で禁じられています。シャンパーニュのロゼは、白に少量の赤ワインを加えて造る方法が一般的です。
3主な産地
| 産地 | 特徴 |
|---|---|
| プロヴァンス(仏) | 生産の半分から3分の2近くがロゼ。辛口が中心。コート・ド・プロヴァンスAOCは85の村にまたがり、地域のワインの75%近くを造り、その80%がロゼ |
| タヴェル(仏、ローヌ) | ロゼだけが認められたAOC。グルナッシュは最大60%、サンソーは15%以上。畑は950ha超 |
| アンジュー(仏、ロワール) | ロゼ・ダンジューは軽く、甘口が多い。カベルネ・ダンジューはより辛口で酸が高く、10年以上熟成するものもある |
| ナバーラ(西) | 生産の半分以上がロサード(ロゼ)。主にガルナッチャ(グルナッシュ) |
| イタリア | ロザートの名で多くのDOCが認める。今は短い果皮浸漬で造るものが多い |
プロヴァンスのアペラシオンには、コート・ド・プロヴァンス(サント=ヴィクトワール、フレジュス、ラ・ロンド、ピエールフー、ノートル=ダム・デ・ザンジュの地区名つきを含む)、コトー・デクス=アン=プロヴァンス、コトー・ヴァロワ・アン・プロヴァンスがあります。プロヴァンスのロゼの輸出は、2010年から2024年に約500%増えました。
4甘口と辛口
ロゼの甘さの幅は広く、プロヴァンスのようなはっきりした辛口から、米国のホワイト・ジンファンデルや「ブラッシュ」と呼ばれる甘口まであります。ブラッシュは2.5%前後の残糖を持つのが典型です。発泡しないもの、弱発泡、発泡性のものもあり、第二次世界大戦後に出たポルトガルの弱発泡ロゼ、マテウスとランサーは欧米で大きく売れました。
ラベルに産地名があれば、甘さの見当がつきます。プロヴァンスやタヴェルは辛口、ロゼ・ダンジューは甘口寄りです。
5よくある質問
ロゼは赤と白を混ぜたもの?
プロヴァンスのロゼはなぜ色が淡い?
ロゼは甘い?
ロゼだけの産地はある?
どの国がいちばん造っている?
6参考文献
- Rosé(Wikipedia 英語版)
- Vins de Provence「L'élaboration du rosé」プロヴァンスのロゼの造り方(プロヴァンスワイン委員会)
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記載の数値・基準は参考文献の公表内容に基づきます。制度は改正されることがあるため、最新の内容は各機関の公表資料で確認してください。